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2009年1月27日 (火)

がんがなくなることを願う

 最近、私の周りでがんになる人が多く見られます。

 腎臓移植の手術を受け人工透析からも解放され、体調も絶好調だったのに、前立腺がんの骨転移で入院中の60歳代の父の友人。

 嘔気が原因で検査をしたら胆管がんと診断され、手術と抗がん剤による化学療法を受け、病気と闘っていましたが、残念ながら亡くなられた、夫思いの70歳代の患者さん。

 食欲不振と体重減少で精査を行ったところ、大腸がんの肝臓転移と診断され、現在抗がん剤治療中の60歳代半ばの母の友人。この方は、「最高の治療をしてもらって治らないならば仕方がない。」自分の病気のことは息子にも自分の口からすべてを包み隠すことなく話し、今後どうするべきかをしっかりと考えていらっしゃいます。

 がんと聞いただけで、動転してしまい、そのことを受容できない人もいますが、彼女は、周りのこともよく考え、病気と向き合っています。その気持ちがわかるがゆえに、周りに心配をかけまいとする姿を見ていると、胸が痛みます。「病気はどうして私を選んだの?」というドラマの名言がありましたが、「どうしてこんなにいい人が病気になってしまうの?」という思いが込み上げてくるし、無情さを痛感せざる負えません。

 大腸がんが進行している状態でも、血便や便秘、便柱の細まりなど、一般的に大腸がんで認められる症状はなかったそうです。夫の場合も、「頭をバッドで殴られたような強い頭痛」といわれるくも膜下出血の症状は全くありませんでした。

 このような例をみると、病気とは、すべてが教科書通りの典型的症状を呈するものではなく、医師として大きな病気を見逃してはならないという戒めの気持ちも持ちながら、日々の診療にあたらなければならないと感じます。

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