研修医の労働実態
日大附属病院の研修医が、過労で自殺し労災認定されました。最近特に難関といわれる医学部を御卒業、国家試験をパスし、医師としての人生を歩みはじめたばかりだというのに、まことにお気の毒なことです。
ただ、うつ状態で自殺するような状況で、診察をしていた本人、診療させていた病院に疑問を感じます。患者さんは不健康な先生や、人の健康状態が把握できない先生に診てもらいたくはないと思います。研修指定病院、厚労省には正確な実態調査と評価をしていただき、国民がよい医療を受けられるようにしてほしいものです。
少し前までは、月(日給ではない)25000円の奨学金という私立大もあったそうです。実家からの援助がない研修医は、生活のため夜間当直や休日のアルバイトをします。医師とはいえ人間ですから、過労状態が続けば疲労が蓄積し、まともに研修・仕事ができなくなるのは想像に難くありません。
以前、関西医科大学の研修医が過労死、横浜市大の研修医が過労自殺し、労働環境を改善するよう新制度になったはずなのに・・・
研修医自殺で労災認定 過労が原因、26歳女性 新制度下で初
昨年4月、日大医学部の付属病院で研修中だった埼玉県の女性(26)が自殺したのは過酷な長時間労働が原因として、池袋労働基準監督署が今年2月に労災認定していたことが17日、分かった。
現行の臨床研修制度は研修医の厳しい労働条件の改善などを目指して2004年に導入。厚生労働省は「新制度での過労自殺は恐らく初めて」としており、あらためて研修医の職場環境が問われそうだ。
厚労省などによると、女性は05年3月に医師免許を取得し、同4月から都内に3カ所ある日大医学部付属病院で研修を開始。しかし同年秋ごろから疲労感を訴えてうつ状態となり、06年4月、自宅で筋弛緩(しかん)薬や鎮静剤を自ら注射して死亡した。
遺族は同8月に「過労死だ」として池袋労基署に労災申請していた。
女性の週平均労働時間は法定(40時間)を大幅に超える約73時間で、最も多いときには週87時間に達していた。当直は多いときで月に10回、1年間に計77回に上っていた。
研修医をめぐっては、1998年に関西医大病院(大阪府守口市)で過労死が起きるなど過酷な労働や給料の少なさが問題化。厚労省は04年の新制度導入に伴い、「適切な処遇の確保」を研修医受け入れの条件とした。
柳沢伯夫厚労相は17日、閣議後の記者会見で「(病院の)管理者は適切な管理をしてほしい。この事案をよく調べたい」と述べた。
日大医学部庶務課は「個人情報にかかわることであり、コメントは差し控えたい」としている。
【2007年4月17日】 共同通信社
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コメント
ご来訪ありがとうございます。
採用した以上責任をもって育てる義務が病院にはあるのでしょうが、自殺する前に何らかの手を打つことはできなかったのでしょうか?
週平均73時間労働、当直年77回は研修医としては適当な仕事量なのでしょうか?
投稿: >Dr.Iさん | 2007年4月19日 (木) 22時37分
2年間研修をしないと、その後医者になれない。
みたいな感じになっちゃったので。
逆に休ませにくかったのでしょうかね。
そういう意味では、失敗ですね、このシステム。
それ以外でも、大失敗ですが。
投稿: Dr. I | 2007年4月19日 (木) 01時02分