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2006年9月27日 (水)

悲しみや怒りに時効はない!

 昨日も話題になる裁判がいくつかありました。ライブドア事件、奈良女児殺害事件・・・。

 時効殺人訴訟は、28年前の殺人事件です。殺人罪の時効は15年、民法において不法行為の損害賠償請求の除斥期間(時効)は20年とされています。今回の判決は殺人については問われず、遺体を床下に隠し続けたことは「遺骨をまつる機会を奪い、故人をしのぶ権利を侵害した」として、殺人とは別の不法行為の継続に当たると認定しました。

 遺族にとっては殺人がたった330万円で片付けられては、さぞかし無念ではないでしょうか?殺害された石川さんは、授業を放棄し失踪した教師とレッテルを貼られ、犯人は年金をもらい今でものうのうと生きているなんて!なんか納得がいかないですね。
 たとえ法律上時効が成立しても、遺族の悲しみや怒りに時効はないのですから・・・。

 ちなみにこの時効、人生50年の時代に決められたそうですが、人生80年の現代では不都合が生じるのではないでしょうか?また、米英国では殺人に時効はありません。

28年前の殺人 賠償訴訟 「時効」成立、遺体遺棄のみ 

 東京都足立区で平成16年に発覚した28年前の殺人事件で、殺人罪の時効後に犯行を自供した男(70)らに対し、遺族が「時効で逃げ得になるのは納得がいかない」と計約1億8000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。提訴は事件から27年後の17年で、「不法行為から20年で損害賠償請求権が消滅する」との民法の時効に当たる「除斥期間」をどう判断するかが争点。永野厚郎裁判長は、遺体を隠し続けたことについてだけ「除斥期間は経過していない」とし、男に計約330万円の支払いを命じた。遺族側は控訴する方針。

 訴えていたのは、昭和53年に男に殺害された元足立区立小学校教師、石川千佳子さん=当時(29)=の遺族。男は殺人罪の時効(当時15年)が経過していたため、刑事責任は問われていない。
 永野裁判長は除斥期間の経過について、「殺人」と「遺体を隠し続けた行為」を分けて考えるとの枠組みを示し、殺人は既に除斥期間が過ぎていると判断、賠償責任を認めなかった。
 一方、遺体を床下に隠し続けたことは「遺骨をまつる機会を奪い、故人をしのぶ権利を侵害した」として、殺人とは別の不法行為の継続に当たると認定。遺体を隠し始めた昭和53年から発見された平成16年まで、約26年間にわたる権利侵害に対する損害賠償権は消滅していない-との判断を示した。
 男の代理人は「刑法の死体遺棄罪では遺棄によって犯罪が成立し、その後に遺体を隠し続けることは犯罪としていない」と主張していたが、永野裁判長は「損害を補填(ほてん)することを目的にする民法は刑法と違う。この事件では保護すべき遺族の権利が侵害され続けていた」と指摘した。
 男は自首するまで、自宅に有刺鉄線を張り巡らせ、サーチライトや監視カメラを設置するなど“要塞(ようさい)化”していた。
 遺族は男を雇っていた足立区も訴えていたが、認められなかった。
 「逃げ切れば自由になるというゴールライン(時効)を国が定めているのはおかしい」

 石川千佳子さん殺害事件の民事訴訟判決は、犯行を自供した男に一部賠償責任を認めたが、肝心の殺人については“時の壁”を理由に訴えを退けた。判決後に会見した石川さんの弟、憲さん(55)と雅敏さん(53)は納得できない心情を吐露した。
 「男に首を絞められ、床下に埋められ、さらにその上に掘りごたつを造られ、26年も踏みつけられていた姉の無念さを分かってほしかった」
 2人は会見で、司法が救済してくれなかった悔しさを語った。
 犯人の男はいまだに遺族に謝罪していないという。民事の法廷にも男は一度も出廷せず、陳述書を出しただけだった。
 男は陳述書で、学校で教師に無視され、嫌がらせを受けていたと主張。「廊下で石川先生に急に悲鳴を上げられた。私ははめられたと思った。クビになると思って、首を絞めてしまった」。陳述書は、あたかも石川さんに非があるかのような内容だった。
 憲さんは「謝罪をするような犯人ではない。だから、法の力で謝罪させたかった」。雅敏さんも「現代ではあだ討ちはできない。裁判は法にのっとってあだ討ちをしている気持ちだったのに…」と肩を落とした。

                    ◇

【用語解説】足立区の女性教師殺害事件
 東京都足立区立小学校の警備員だった男(70)が昭和53年8月14日、校内で同校の教師だった石川千佳子さん=当時(29)=の首を絞めて殺害。男は当時住んでいた同区内の自宅床下に遺体を隠したまま生活を続けた。自宅が区画整理地区となったため、男は、更地になって遺体が発見されると考え、事件から26年たった平成16年8月21日に自首し事件が発覚。だが既に殺人罪の公訴時効(当時15年)が成立しており、不起訴となった。
(産経新聞) - 9月27日8時0分更新

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コメント

 普通の人々さん、ご来訪ありがとうございます。時効についての考え方は、今後変わってくると思います。
 被害者の受けた被害よりつらくなるような刑を加害者に課すような判決をして欲しいものです。

投稿: >普通の人々さん | 2006年10月15日 (日) 08時40分

人に殺されたという事、人ひとり約80年の生涯を抹殺されたという事。反してその殺人者自身の一生は、犯罪がばれなくて良かった、死ぬまでの余生をゆっくり送ろうなどというもの。
 裁判長、これが法律というものですか?
この世の犯罪者の薄笑いが浮かんで来ませんか。

このままでは完全犯罪をもくろむ人間たちのイチかバチかの生き方を助長するいわば”時効天国日本”などと
言って「犯罪結構弱肉強食国家」が樹立されていくんじゃないのでは?
 最高裁は「所詮他人事」だなんて思ってないよね?

投稿: 普通の人々 | 2006年10月14日 (土) 01時56分

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