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2006年8月 9日 (水)

新潟・加茂病院 肺がん 医師の誤診率

 新潟・加茂病院で肺がんを見落とす診断ミスがありました。主治医は検査結果を見ず、「炎症性変化」と診断、患者さんは肺がんが進行し亡くなりました。

 1963(昭和38)年、沖中重雄東大教授は退官講演で誤診率14.2%と発表し、世間を驚かせました。人々は誤診率の高さに、医師は誤診率の低さに驚いたのです。
 今から40年以上も前の話で、現代と医療環境も違うため単純比較はできないでしょうが、名医といわれた方でこの誤診率であれば、普通のお医者さんは・・・

 誤診といっても、医師の知識欠如やミスによるものだけでなく、その病院の医療設備などの影響もあるといわれています。ある先生は紹介状の「診断名」はあくまで参考にする程度とおっしゃっていました。先入観をもつと他の病気を見逃す可能性がでてくるからです。当然、最初の病名がかわることも稀ではありません。

 仮に誤診であっても治ってしまう病気であれば問題にならないかもしれませんが、手術などが必要な場合は取り返しがつかなくなることもあります。手術やガンの治療などはセカンドオピニオン(他の専門医に意見を聞くこと)をしたほうがいいと思います。

肺がん検査結果を4年8か月放置、患者死亡…新潟

 新潟県加茂市の県立加茂病院(高橋芳右院長)で、肺がんが強く疑われる女性患者の検査結果を担当医が4年8か月間、放置していたことが7日、わかった。
 女性は、がんが肝臓や骨にも転移し、今年7月に死亡。病院側は遺族に謝罪した。
 同病院によると、死亡したのは同県中越地方の60代女性。担当の男性医師は2001年9月、女性の肺に陰影が認められたため、肺細胞を採取し、外部機関に分析を依頼した。約1週間後、「悪性」との検査結果を受け取ったが、担当医は結果を見ることもなく、陰影を古い炎症が変化した影と診断し、がんの治療を行わなかった。
 この担当医は02年、退職。引き継いだ別の男性医師も、カルテに添付されていた検査結果に目を通さず、放置し続けた。
(読売新聞) - 8月8日0時23分更新

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コメント

 沖中先生の誤診率は、生前の診断と死後の病理解剖とが不一致だった率です。 あくまで病理解剖が正しい診断だという前提に立ったものですが・・・

 I先生がおっしゃるように初診での誤診と、いろいろ検査をすすめてからの誤診は単純比較はできないと思います。

投稿: >Dr.Iさん | 2006年8月10日 (木) 19時04分

誤診率って言っても。
初診での誤診率なのか、ある程度の検査をやってからの誤診率なのかによって、全然意味が違うのでなんともいえませんが。

私も先入観を持たないために、紹介状の診断名にはとらわれないで、一からきちんと自分で診断しますね。

投稿: Dr. I | 2006年8月10日 (木) 01時41分

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